高還元SES?IT業界で注目の働き方を徹底解説

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IT業界で注目されている「高還元SES」という働き方を知っていますか?
従来のSES企業と比べると、高還元SES企業の方が給料が高い傾向があります。
それはなぜなのか。この記事ではそのカラクリを解き明かしていきたいと思います。
この記事では、高還元SESの仕組みやメリット・デメリット、さらに実際に働くための条件や企業の探し方について解説します。

少し長くなりますが、2年前に従来のSES企業から高還元SES企業に転職して年収が200万円アップした著者が分かりやすく解説していきます!
高還元SESとは?
高還元SESは、社員でありながらフリーランスのように働けるのが1番の大きな特徴です。
従来のSES企業と比較して、エンジニアへの還元率(報酬の還元率)が高く案件を選ぶことが出来る企業や働き方を指します。
詳しくは後ほど解説しますね!
そもそもSESとは?
SES企業は自社のエンジニアを他社のプロジェクトに派遣し、システム開発や保守運用を行うビジネスモデルです。
派遣されるエンジニアは、クライアント企業の現場で働きます。これにより、SES企業はさまざまな企業のプロジェクトを通じて幅広い経験を積むことが可能です。
SES企業についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

高還元SESの大きな特徴
高還元SESの特徴は大きく2つあります。
それぞれ詳しく見て行きましょう!
プロジェクト単価で決まる定量評価
高還元SESでは、エンジニアの収入はプロジェクトの契約単価に基づく「定量評価」によって決められます。
プロジェクトの契約単価とはクライアントが企業に支払う金額のことで、その一定割合(還元率)がエンジニアに給料として支払われます。
例えば、契約書が100万円で還元率が80%なら、エンジニアの収入は80万円です。この評価制度は実力主義でスキルや経験による価値が収入に直結します。
透明性が高く、努力や市場価値が正しく評価される仕組みが魅力です。
案件選択の自由度が高い案件選択制度
高還元SES企業では、エンジニア自身が案件を選ぶ自由度が高いことが特徴です。
スキルや経験に応じて最適な案件を選ぶため、キャリアアップを目指しやすい環境が整っています。また、自分の希望条件に合った案件を選ぶことで、働き方や報酬面での満足度を高めることができます。
高還元SESと従来型SESの違い
給料と業務内容の決まり方に大きな違いがある
高還元SES | 従来型SES | |
---|---|---|
給料の決まり方 | プロジェクト単価に連動 | 年功序列 |
還元率 | 65~80% | 約50% |
業務内容 | 案件を選択できる | 案件を選択できない |
高還元SESのメリット
高還元SESのメリットは大きく3つあります。
それぞれ詳しく見て行きましょう!
従業員への還元率が高く給料が高い
高還元SES企業では、エンジニアが得られる報酬の割合(還元率)が契約金額のだいたい70%以上に設定されている会社が多いです。
例えば、クライアントとの契約金額が100万円の場合、70万円以上がエンジニアに還元されます。これにより、契約金額と自分の収入の関係が明確になり努力やスキルが収入に直結するポイントが大きな魅力です。
契約内容が透明であり納得感がある
高還元SES企業では、エンジニアに対して契約内容が明確に開示されます。
クライアントとの契約金額、還元率、業務内容などがオープンに行われているため、自分が提供する価値と報酬を理解しやすいです。
この透明性は、企業とエンジニアとの関係を築く重要な要素であり、不正な「中抜き」や不公平な取引を防ぐ仕組みとなっています。
キャリアの自由度が高い
高還元SESでは契約金額や報酬が明確であるため、キャリアの次のステップを具体的に計画しやすい点も魅力です。
契約単価を上げたいから上流工程に携われるような案件を選択する。など自分の目指す方向性に応じた柔軟なキャリア設計が可能になります。
高還元SESの注意点
高還元SESの注意点についても見て行きましょう。
それぞれ詳しく見て行きましょう!
1人で案件に配属になる確率が高い
従来型のSESだと先輩社員とのセットで案件に配属になる事が多いですが、高還元SESだと1人で案件に配属になる確率が高いです。
エンジニア自身の現在のスキル以上の案件に入る事が難しくなりますので、経験が浅いうちから高還元SESで働くのは難しいと言えるでしょうか。
ただ、高還元SESでチーム体制での参画を進めている企業もあるのでそういった企業を選ぶことで回避する事が出来そうです。
未経験の状態で入るのが難しい
1つ目で紹介したように先輩社員とのセットで参画するわけではないので、エンジニア個人のスキルや実務経験が重要になってきます。
未経験で自走出来ない場合だと、そもそも案件に参画する事が出来ないのでその会社の入社自体が難しくなってしまうのが現実としてあります。
ただ、未経験から高還元SES企業に入る可能性も0ではなくポテンシャル採用をしている会社もあります。そのような会社に入る方法・戦略については下記の記事で書いてますので参考にして下さい。

高還元SES企業に転職して年収UPする人の特徴
以下の特徴に当てはまる人は年収UPする確率が高いです。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
従来型のSES企業に勤めている人
従来型のSES企業に勤めている人が高還元SESに転職すると年収はほぼ上がると思って間違いないでしょう。
理由は高還元SESの特徴でも上げた、従業員の給料への還元率によるものです。
私が所属している会社の周りのエンジニアは転職しただけで年収が200万円上がった人もいました。SES企業に勤めている方は転職するだけで年収が上がる可能性があります。
20~30代の比較的年齢の若い人
20~30代の方も年収が上がる可能性が極めて高いです。
理由は、従来型のSES企業だと給料の決まり方が年功序列の場合が多く、その人のスキルや成果が反映されにくい状況にあるからです。
これが高還元SESになると給料の決まり方がプロジェクトの契約単価に応じる=エンジニアのスキルや経験によって決まるので給料が上がりやすくなります。
高還元SESへの転職方法
私がIT業界に転職してから転職を交えながらキャリアアップと年収UPさせて方法については下記の記事で紹介しています。

高還元SESへの転職は転職エージェントとSNSを活用する事により実現の可能性が高くなります。
私が転職する際に利用したおすすめの転職エージェントについては下記の記事で詳しく解説していますので合わせて確認してくださいね。

高還元SES企業の選び方と注意点
SES企業を選ぶ際は以下の点に注意して選びましょう。
それぞれ詳しく見て行きましょう!
単価をエンジニアに開示しているか?
高還元SESの1番の特徴である単価と給料が連動している点について、単価を開示していないと正しく従業員に還元されているかが分かりません。
しっかりと従業員に契約単価を提示している会社を選ぶ必要があります。
還元率よりも総支給額に注目する
還元率って言葉の定義は曖昧です。
会社によっては交通費を含めていたり、福利厚生の価値を含めると実質この還元率になる。といったような形になっていることがあります。
ですので、見かけの還元率だけではなく実際に給料として支払われる金額がどうなのか。を確認して会社を選ぶことが大切です。
エンジニアとしてのキャリアを積めるか?
高還元SESに入社出来たけど、配属された案件がサポートセンターでの電話対応だった。なんてことも耳にします。
会社の口コミや面接でエンジニアとしてのキャリアを積める会社なのかどうかを確認する必要があります。
まとめ:高還元SESという選択肢
私自身、最初は従来のSES企業に就職し、基礎的なスキルを身につけた後高還元SESに転職しました。その結果、収入は約1.5倍になりさまざまなプロジェクトに携わることでスキルも向上しました。
高還元SESという働き方を選択肢の一つとして検討し、ご自身のキャリアプランに合うかどうか見極めてみてください。
何より大切なのは、自分のスキルを常に磨き、市場価値を高め続けることです。
IT業界は常に変化し続けていますが、その変化に柔軟に対応できる人材こそが高還元SESの世界で成功できるんじゃないかなと思っています。
IT業界転職ロードマップ
IT業界への転職、そしてIT業界内での転職を考えている方へ。
IT業界未経験者・経験者向けにそれぞれ記事を作成しました。
理想のキャリアを実現するための羅針盤として、ぜひ最後までお読みください。
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