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【未経験からでも挑戦可能】インフラエンジニアってどんな仕事?【現役エンジニアが解説】

なおと

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私たちが当たり前のように使っているインターネットやITサービスは、どのようにして動いているのでしょうか?その裏側で活躍しているのが、インフラエンジニアです。彼らは、ITシステムの土台を作り、安定稼働を支える重要な役割を担っています。

『ITインフラって何?』という方も大歓迎!ぜひ、この機会にインフラエンジニアの世界を覗いてみましょう!

この記事でわかること
  • インフラエンジニアの仕事内容
  • インフラエンジニアの職種
  • インフラエンジニアの仕事の流れ
  • インフラエンジニアの年収
ルート先生
ルート先生

現役のインフラエンジニアの私が分かりやすく解説します!

1. はじめに – IT社会の基盤を支えるインフラエンジニア

現代社会において、インターネットやITシステムは私たちの生活に欠かせないものとなっています。

スマートフォンでの情報検索、オンラインショッピング、SNSでのコミュニケーション、企業における業務システムなど、あらゆる場面でIT技術が活用されています。

これらのITサービスが問題なく機能するためには、それを支える基盤、すなわち「インフラ」が不可欠です。このITインフラを構築、運用、保守するのが「インフラエンジニア」の仕事です。

次の項目でもう少し詳細に見て行きましょう!

2. インフラエンジニアとは? – ITシステムの土台を作る仕事

インフラエンジニアの仕事は、インターネットや会社のシステムがスムーズに動くための土台を作る仕事です。

例えば、ウェブサイトを見る時、メールを送る時、お店でカードを使う時など、裏側でたくさんのコンピュータやネットワークが動いています。それらを支えているのがインフラエンジニアです。

具体的には、コンピュータをたくさん繋いで情報をやり取りできるようにネットワークを構築したり、データを保存する大きなコンピュータ(サーバー)を設定したりします。また、システムが故障しないように見張ったり、問題が起きた時に直したりするのも大切な仕事です。

家を建てる時に基礎工事が重要なように、ITシステムが動くためにはしっかりとした土台が必要です。インフラエンジニアは、その土台を作る、縁の下の力持ちのような存在と言えるでしょう。

最近では、クラウドと呼ばれるインターネット上のコンピュータを活用する技術も重要になってきています。

3. インフラエンジニアの種類 – 専門分野は多岐にわたる

インフラエンジニアと一口に言っても、担当する領域によっていくつかの種類に分けることができます

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、企業や組織のITインフラにおけるネットワーク部分を専門に担当します。

具体的には、ルーター、スイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器の選定、設置、設定、運用、保守を行います。ネットワークの設計では、通信速度、セキュリティ、安定性などを考慮し、最適なネットワーク構成を構築します。

サーバーエンジニア

サーバエンジニアは、企業や組織で使用されるサーバーシステムの構築、運用、保守を担当します。

サーバーOS(Windows Server、Linuxなど)のインストール、設定、アップデート、アプリケーションのインストール、パフォーマンス監視、障害対応など、幅広い業務を行います。また、近年では仮想化技術やクラウド技術を活用したサーバー構築も重要な業務となっています。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データの効率的な管理と活用を支える専門家です。

データベースの設計、構築、運用、保守を担当し、データの整合性、可用性、セキュリティを確保します。具体的には、データベース管理システム(Oracle、MySQL、SQL Serverなど)の選定、インストール、設定、チューニング、バックアップ、リカバリなどを行う仕事です。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスを利用したシステムの設計、構築、運用、保守を担当します。

従来のオンプレミス環境と異なり、クラウド環境ではインフラストラクチャの管理がクラウドプロバイダーに委ねられる部分が多く、クラウド特有の知識やスキルが求められます。

具体的には、クラウド環境の設計、仮想マシンの作成、ネットワークの設定、ストレージの管理、セキュリティ設定などを行う仕事です。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報システムを様々な脅威から守る専門家です。

不正アクセス、マルウェア感染、データ漏洩などのセキュリティインシデントを未然に防ぎ、万が一発生した場合には迅速に対応します。

4. インフラエンジニアの仕事の流れ – プロジェクトの一例

インフラエンジニアの仕事は、プロジェクト単位で進められることが一般的です。

以下は、あるプロジェクトにおけるインフラエンジニアの仕事の流れの一例です。

要件定義

要件定義は、システム開発の最上流工程であり、顧客がどのようなシステムを必要としているのかを明確にする作業です。

顧客へのヒアリングを通じて、システムの目的、機能、性能、制約条件などを洗い出し、文書化します。この段階で重要なのは、顧客と開発者間の認識のずれをなくし、共通の理解を持つことです。

要件定義が曖昧だと、後の工程で手戻りが発生し、開発期間やコストに影響を与える可能性があります。そのため、要件定義はシステム開発の成否を左右する重要な工程と言えます。

設計

設計は、要件定義で明確になった内容を基に、具体的なシステムの構成や機能、動作などを詳細に決める工程です。

大きく分けて、システムの全体像を設計する「基本設計」と、各機能の詳細な動作を設計する「詳細設計」があります。

基本設計では、システムのアーキテクチャ、データベース構成、ネットワーク構成などを決定します。

詳細設計では、画面レイアウト、データ項目、処理フローなどを定義します。設計書は、後の構築工程における重要な指針となります。

構築

構築は、設計書に基づいて実際にシステムを作り上げる工程です。

プログラミング、サーバーやネットワーク機器の設置・設定、データベースの構築などの作業が行われます。

この工程では、プログラマー、ネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、データベースエンジニアなど、様々な専門家が協力して作業を進めます。構築されたシステムは、次のテスト工程で検証されることになります。

テスト

テストは、構築されたシステムが要件定義で定められた要件を満たしているか、設計通りに動作するかを検証する工程です。

この工程では、単体テスト、結合テスト、システムテスト、受け入れテストなど、様々な種類のテストが行われます。

単体テストでは個々のプログラムの動作を検証し、結合テストでは複数のプログラムを組み合わせて動作を検証します。システムテストではシステム全体を通して動作を検証し、受け入れテストでは顧客が実際にシステムを操作して要件を満たしているかを確認します。テストを通してバグを発見し修正することで、システムの品質を高めます。

運用・保守

運用は、構築・テストを経て稼働開始したシステムが安定的に動作するように監視し、管理する工程です。

システムの監視、障害対応、バックアップ、パフォーマンスチューニングなどを行います。保守は、システムの変更や機能追加、バグ修正などを行う工程です。

運用と保守は継続的に行われ、システムのライフサイクル全体を通して重要な役割を果たします。特に、セキュリティの維持や障害発生時の迅速な対応は、システムの安定稼働に不可欠です。

5. インフラエンジニアの年収 – 経験とスキルによる

厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、インフラエンジニアの平均年収は660万4,000円です。同年における全産業平均の年収496万5,000円と比較すると、インフラエンジニアの平均年収は高いといえるでしょう。

ただし、インフラエンジニアは個人のスキルや経験が重視される専門職です。これまでにどのような経験を積んできたのか、スキルレベルがどの程度なのかによって目指せる年収は異なります。転職によって年収アップを実現したいと考えているのであれば、スキルアップに励むことが大切です。

参照:システムエンジニア(基盤システム)|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省 
参照:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類|e-Stat 

未経験や経験が浅い20代の年収は?

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、20代の平均年収は以下のとおりです。インフラエンジニア全体の平均年収と比較すると低めといえます

  • 20代前半:376万7,100円
  • 20代後半:514万1,500円

20代は新卒で就業した人も含まれるため、ほかの年代より平均年収が低いのが特徴です。インフラエンジニアとはスキルの高さが報酬につながる職業であると同時に、未経験でも挑戦できる職業であることが分かるでしょう。

20代で積み重ねた経験は、30代、40代の年収につながります。未経験から始めた場合、20代でスキルを磨いておくことが重要です。

6. 未経験からインフラエンジニアを目指すには? – 学習方法と必要なスキル、転職サービス

未経験からインフラエンジニアを目指すためには、以下のステップ、サービスを利用すると良いでしょう。

インフラエンジニアを目指すために必要なもの
  • 基礎知識の学習
  • 資格取得
  • 実践的な学習
  • コミュニケーション能力
  • 転職サービスの活用

基礎知識の学習

インフラエンジニアの仕事は、ITシステムの基盤を支えるため、幅広い基礎知識が不可欠です。

具体的には、ネットワーク(TCP/IP、ルーティング、プロトコルなど)、サーバー(OS、ハードウェア、仮想化技術など)、データベース(SQL、データ構造など)、セキュリティ(脆弱性、暗号化など)に関する知識を習得する必要があります。

学習方法は、書籍、オンライン学習サイト、ITスクールなど様々です。体系的に学ぶことで、後のステップでの理解が深まります。焦らずに一つ一つの分野を丁寧に学ぶことが重要です。

資格取得

資格取得は、自身のスキルを客観的に証明する手段となり、就職活動でも有利に働きます。

インフラエンジニア向けの代表的な資格としては、ネットワーク分野のCCNA、サーバー分野のLPIC、情報処理技術者試験の基本情報技術者試験などが挙げられます。

資格取得の勉強を通して、知識の定着を図るだけでなく、試験対策を通して実践的な問題解決能力も養うことができます。ただし、資格取得がゴールではなく、実務で活かせる知識を身につけることが重要です。

インフラエンジニアが取るべき資格については下記の記事で詳しく解説しています。

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実践的な学習

座学で得た知識を実務で活かすためには、実践的な経験が不可欠です。

自宅にサーバーやネットワーク機器を構築したり、クラウドサービス(AWS、Azure、GCPなど)を利用したりして、実際に手を動かすことで、知識の定着と応用力を高めることができます。

最近では、仮想環境やシミュレーターなども利用できるため、手軽に実践的な経験を積むことが可能です。積極的に環境構築や設定に挑戦することで、トラブルシューティング能力も向上します。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアは、顧客やチームメンバー、他の部署の担当者など、様々な人と連携して業務を進めるため、高いコミュニケーション能力が求められます

要件を正確に聞き取るヒアリング能力、技術的な内容を分かりやすく説明する説明能力、問題発生時に適切に報告・連絡・相談を行う報告連絡相談能力などが重要です。

日頃から、相手の意図を正確に理解し、自分の考えを明確に伝えることを意識することで、コミュニケーション能力を高めることができます。

転職サービスの活用

未経験からインフラエンジニアを目指すには転職サービスの活用も欠かせません。

具体的には転職エージェントを利用した転職が良いでしょう。私も未経験からIT業界に転職した際は転職エージェントを利用しました。

未経験者におすすめなIT業界に特化した転職エージェントについては下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

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7. まとめ – 未経験からでも挑戦できる魅力的な仕事

まとめ
  • インフラエンジニアの仕事内容
    • インターネットや会社のシステムが動くための土台を作る仕事
  • インフラエンジニアの職種
    • 主に以下の5つ
    • ネットワークエンジニア、サーバエンジニア、データベースエンジニア、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア
  • インフラエンジニアの仕事の流れ
    • 要件定義 → 設計 → 構築 → テスト → 運用・保守
  • インフラエンジニアの年収
    • 平均年収は660万4000円で日本人の平均年収より高い傾向

未経験からインフラエンジニアへの転職は、決して簡単な道ではありませんが、努力次第で十分に可能です。人材不足、キャリアパスの多様性、スキルアップのしやすさなど、未経験者にとって魅力的な要素が多くあります。

この記事が、未経験からインフラエンジニアを目指す方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。

もし、さらに具体的な質問や疑問点がありましたら、お気軽にコメントください!

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クラウドエンジニア × プログラミングスクール講師
クラウドエンジニアのなおとです!

私は未経験からIT業界に入った後、順調にキャリアを積み大幅な年収UPを達成しました。

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